2023/10/04
论文
臨床病理学 韓佳助教と消化器内視鏡学教授/氷見市民病院病院長 伊藤透先生らによる共同研究原著论文が、 HISTOLOGY AND HISTOPATHOLOGY誌に受理?公表されました
タイトル「The combination of the low immunohistochemical expression of peroxiredoxin 4 and perilipin 2 predicts longer survival in pancreatic ductal adenocarcinoma with peroxiredoxin 4 possibly playing a main role」
浸潤性膵管癌(PDAC)が予後不良の致命的な疾患であることは、論を待たない。よって、PDACの予後を評価できる指標を必要としているものの、未だ良いものが見つかっていないのが現状である。ペルオキシレドキシン(PRDX)4は小胞体に局在する抗酸化作用を持つ一酵素である。PRDXファミリーの中で唯一細胞外分泌特性を持つuniqueな抗酸化酵素であり、最近いくつかの悪性腫瘍に対する有意な作用?効果を我々は発見し、報告している。一方、ペリリピン(PLIN)2は脂肪滴(LD)コーティングタンパク質で、各種細胞内に遍在し、LDマーカーとしても知られている。PLIN2の高発現は、いくつかの癌の進展?増殖に関わるだけでなく、細胞酸化ストレスの一指標でもあることが報告されている。そこで、PRDX 4とPLIN 2がPDACの予後評価の指標になり得るかどうかを解明した。我々のチームは多施設からPDAC患者の手術サンプルを収集し、その中から101例を選んで評価検討した。PRDX4とPLIN2の発現レベルを、免疫組織化学染色により解析する。PRDX 4低発現群ではリンパ節転移が有意に減少することが明らかになり、術後3年生存率もPRDX 4低発現群で有意に良好であった。さらに、PLIN 2低発現群とそれらを組み合わせることにより、術後3年生存率は統計学的に非常に良好な結果となった。Cox解析により、特にPRDX 4のPDACにおける発現が、生存率に対する独立因子の一つであることが判明した。結論としては、PRDX 4が主要な役割を果たしながら、さらにPLIN2と共に、PDACの予後と治療効果の評価ターゲットとなる可能性が強く示唆された。
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